各種の介助を行い、高齢者など日常生活に支障をきたしている利用者をサポートするのが、介護職の仕事内容です。
介護職に欠かせないのがコミュニケーション能力で、これはフリーランスであろうと、施設に直接雇用されている人であろうと変わりません。
もっとも、一般的なコミュニケーション能力と、利用者と接する場合に求められるコミュニケーション能力はやや異なります。
ゆっくりはっきりとした話し方は利用者と会話をする時の基本で、早口はNGです。
年齢に関わらず、人間は似たような話し方をする人に好感を持ちやすいという特徴があります。
利用者はゆっくりと話すことが多いため、相手と同じようなテンポで会話を進めるよう意識すれば信頼を得やすいでしょう。
利用者と接するときは敬語を使う必要がありますが、正しい敬語が求められるケースはそう多くありません。
正しい敬語イコール、介護が必要な利用者にとって分かりやすい言葉というわけではないので、よほど敬語の使い方に厳しい方でない限り、丁寧語でOKです。
利用者と会話する場合、いわゆる聞き上手になるのが有効ですが、聞き上手とは単に受け身に回ることではありません。
自分から話す頻度は多くはないものの、要所要所で相手の話をうまく広げられるのが本当の聞き上手です。
会話をうまく広げる上で効果的なのが、共感の気持ちを込めてリアクションを取る方法です。
上の空でリアクションするのは悪手なので注意が必要ですが、心がこもっていればシンプルな相槌からもうまく相手の話を広げられます。